インプラントの安全性

安全性の根拠になるかわかりませんが、日本で年間60万本のインプラントが販売されています。40年前のインプラントとちがい、オステオインテグレーションと言って骨と結合するという考え方で開発されたタイプのインプラントでは、40年の臨床経過が見られています。また20年後の生存率の90%近いと報告されてもいますので、長持ちすると考えられます。

 

また、インプラントに使用する純チタンは、アレルギーがほとんど起きない物質で、世界的にアレルギーが起きるのは珍しいことです。金属アレルギーの心配はしなくていいと思います

あなたはインプラント容認派?それとも否定派?

インプラントは世間的に認知されてきています。インプラントを入れる事でしっかりと咬む事ができるならインプラントにしたい。あるいは天然の歯を削りたくない方、入れ歯が嫌な方などがインプラントの容認派なのではないかと思います。

 

インプラントの安全性がある程度確立されてからはインプラント容認派が増えたのではないでしょうか。

 

しかしながら,インプラントの再使用など実際に証明されていない事件の風評が原因であったり、事故が起きたというニュースが原因でインプラントを否定的にとらえる方もまだ大勢います。インプラント否定派といえるかと思います。

 

私自身はインプラント容認派です。難しい場所にインプラントを入れなければインプラントは普通に安定します。炎症のある状態でインプラントを入れるなど注意をする事でインプラントは安全に行う事ができるようになっているからです。

 

インプラント治療は今後も増え続ける治療法である事は間違いないかと思います。再生治療がインプラントに変わる時代がくるまではインプラントが主流だと思います。

 

 

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杉並区のインプラントブログ インプラントかブリッジか

歯がなくなったときそのままにしないならインプラントかブリッジ治療を行うことになります。

 

インプラントもブリッジも持ちに関してはほとんど変わらないと考えていいと思います。ブリッジの寿命が7年という報告がうまく利用されていますが,これは数字のマジックですべてのブリッジが7年しか持たないという訳ではありませんし、半分のブリッジが7年しか持たないという訳ではありません。

 

ポイントは将来周りの歯がどうなりそうかです。つまりその人にあった治療計画を立てることが重要になります。

 

例えば周りの歯が歯周病であるばあい、つまり周りの歯が歯周病であったらインプラントが1本では終わらず何本か入れることになることが考えられます。その場合,インプラントがあることが邪魔になってしまうケースもあります。

 

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杉並区インプラントブログ インプラントと糖尿病

 

糖尿病になると免疫反応が低下して炎症が起きやすくなったり、血流が悪くなって傷の治りが悪くなってしまいます。

 

 

 

1.糖尿病になると何故傷が治りにくくなるのでしょうか?

 

 ①身体の細胞は生きていくために、エネルギーが必要で、それがブドウ糖です。

 

 ②血液中のブドウ糖を細胞に受け渡す重要な役目をすい臓から分泌されるインスリンというホルモンがおこないます。

 

 ③糖尿病の患者さんはこのインスリンが不足したり、上手く働きません。

 

 ④そのために血液中にブドウ糖が沢山あるのに細胞に届かず、栄養不足に陥った細胞の働きが低下してしまい、傷の治りがおそくなります。

 

 ⑤そのうえ栄養不足の細胞をほっておいたら一大事だと、身体は筋肉などのたんぱく質を削って、これをブドウ糖に分解し、血液中に放出します。

 

  でもインスリンが足りないのですから細胞には届かず、血液中のブドウ糖はますます余って、血糖値だけが高くなっていきます。

 

  「充満の中の飢餓」という悪環境に陥ってしますのです。

 

 ⑥細胞はお腹をすかせて弱ってしまい、そのうえにたんぱく質はどんどん分解され、自分の身体を削ってしまうので、傷の回復が進みません。

 

 

 

2.外科処置の予後にご注意を!

 

そのため、抜歯、歯ぐきの手術等の外科処理をする際に、治療後の傷が治りにくく、感染を起こしやすいため、健康なかたの治療にくらべて、特別な配慮が必要です。

 

 

 

特別な配慮とは通常よりも何度か多めに歯科医院に通っていただき、処置をした場所が回復していく経過をきめ細かく見守り、消毒などの必要な処置を行うことです。

 

 

 

3.歯周病菌に感染しやすい?

 

糖尿病の患者さんは歯周病にかかりやすく、炎症が広がりやすく、しかも治りにくいことがわかっています。

 

 

 

これは免疫機能が低下するため、細菌感染を起こしやすくなるからです。

 

歯周病は細菌感染によって起きる病気で、そのために糖尿病のかたは歯周病になりやすいのです。

 

さらには血糖値の高い血液中で糖化ヘモグロビン(HbA1c)という糖と結合した粘着性の赤血球が増えると、血液どろどろとなり、流れが悪くなり、酸素の供給が妨げられるため、炎症の治りはますます遅くなります。

 

 

 

4.歯周病のせいで糖尿病が悪化?!

 

又近年では歯周病が糖尿病に悪影響を与えている事、そして歯周病の治療をする事が、糖尿病の改善にも役立つ事も明らかになっています。

 

 

 

未だなぞも多いのですが、近年の研究では歯周病になると血糖値のコントロールを邪魔する毒素が出ることがわかってきました。

 

歯周病菌が免疫機能と戦って死んだ死骸からは「内毒素」という毒素が出ます。

 

その毒素が血液中に入って血糖値を悪化させているのではないかというのです。

 

血液中の毒素は内臓脂肪や肝臓を刺激して「TNF-α(腫瘍壊死因子)」という物質を産生させます。

 

このTNF-αはインスリンの働きを鈍らせ、細胞がブドウ糖を取り込んで消費する邪魔をしてしまうのです。

 

この結果血糖値はが上がります。

 

つまり歯周病にかかると糖尿病を悪化させている可能性があるのではないか。

 

実際に歯周病を患っている糖尿病の患者さんが、歯周病の治療をしたら、

 

「血糖値が下がった」という研究結果も報告されています。

 

 

 

歯周病菌や歯周病菌の出す毒素が悪影響を与えているのではないかという研究結果は

 

糖尿病に限らず

 

心筋梗塞、動脈硬化、肺炎、低体重児出産等さまざまの全身疾患との関係がとりざたされています。

 

 

 

5.歯周病予防

 

    毎日のブラッシングを丁寧にすること

 

    半年に一度は歯科医院で定期健診をうける

 

プロの技で歯周ポケットに隠れた歯石やプラークもきれいにしてもらいましょう。

 

 

注)空気を嫌う歯周病菌にとって歯周ポケットの中はとても居心地の良い場所です。

 

神田ふくしま歯科

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